火星 x 土星 ~勇気と忍耐力が試されるとき~

今日は、昨日の記事(太陽水星 in 乙女座〜今、自分に何が出来るか)の続きとなります。

太陽が乙女座に移動したちょうど同じ日(23日)から、牡羊座を運行中の火星と山羊座の土星が、0度のハードアスペクトをとっています。

支配星同士の対立となり、非常に強力です。


「自由に行動」したい火星と、それを「制限」「コントロール」したい土星

「大胆に」「新しいこと」を「始めたい」火星と、「慎重に」「古い慣習」を「守りたい」土星

「スピード」や「アクセル」をあらわす火星と、「ブレーキ」の土星

「暴力」の火星と、「抑圧」の土星


この夏、特に8月は、政権・権力への不満や反発が強まり、世界各地において、反政府デモなどの抗議活動が行われ、治安部隊との衝突や活動の取り締まり・抑圧などが行われています。

例えば、ベラルーシでの、

長期政権 vs 新しい政権を求める市民

治安部隊 vs 抗議活動を行う人々

などは、まさしく牡羊座・山羊座対立の典型と言えるでしょう。


火星と土星のタイトアスペクトは8月末まで続きます。しかし9月には火星が逆行に転じることから、山羊座にある3天体(土星・冥王星・木星)と再び同じアスペクトを形作っていくこととなります。


個人においても、不満やストレスがたまりやすい時期です。

また、このアスペクトは、事故・怪我・暴力被害などの可能性もあらわすことから、

「怒り」や「欲求」などのエネルギーを抑えることなく、健全な形(例えばスポーツ)で解放することが大切です。

例えば登山などは、火星・土星をあらわすスポーツなのでオススメですが、誰でも気軽に出来るわけではありません。

暑い時期ですから、冷房の効いた室内で出来そうなスポーツや、太鼓を思いっきりたたくことなども「怒りの解放」に役立ちそうです。音が迷惑なら、太鼓の代わりにクッションや枕などを使ってみてもいいでしょう。


今の時期は、多くの人が、

「動こうとするとストップがかかる」

「やりたいことに向け、スピーディに行動したいのに、思うように前に進めない」

などと感じているのではないでしょうか。


鬱屈した心情など、心の不調を感じやすい時です。

人によっては、燃え尽き症候群・鬱症状などに陥る可能性も。

火星土星の0度アスペクトの始まりと、健康を司る乙女座に太陽が移動した日が同じであったのも、偶然ではないでしょう。ここでは、自分の身体と心の健康に意識を向ける重要性が強調されています。


2020年も8月後半となりましたが、今尚、世界中の誰もが、「タフであること」「精神的に強くあること」を強いられています。

火星x土星の時期は、「勇気と忍耐力が試されるとき」。

それは「持ちこたえる力」や「穏やかな力」そして「内面の力」を鍛えることでもあるのです。


8月19日の獅子座新月のサビアンには「夜明け」のキーワードが含まれていました。

今がどんなに厳しく暗い状況にあっても、必ず夜明けが来ることを信頼し、向かいたい未来に向け、自分が出来ることを根気よく続けていくことが、何よりも大切なのかもしれません。


〜大西洋(リスボン近郊)〜



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